津和野高校の魅力化


こんにちは、文章が長いふくいです。今回もボリュームがあるので、三部構成にしました!
(それでも、読みにくさは変わりない!スクロールの限界への挑戦!)
今回は、私が取り組む津和野高校魅力化のための活動についての報告です。

魅力化事業の一つ、『全国募集』

前置きとして、津和野町外の方にも現状を把握してもらうために『津和野高校の魅力化』とはなにか、少し説明します。
昨今、日本のいわゆる中山間・離島地域などの過疎地域にある学校は、どの学校も生徒数の減少に伴う統廃合の危機に立たされています。
津和野町には県立津和野高校がありますが、津和野高校もこの例外では無く、同じような状況に立たされています。津和野高校は現在募集2クラス、80人定員ですが、毎年55人前後の入学にとどまり、このままだとクラス減、統廃合の対象校となってしまいます。
「町から高校がなくなることなんて、珍しくない」と言う方もいるでしょう。「高校がなくなっても、わたしには関係ない」と言う方もいるでしょう。
でも、本当にそうでしょうか。高校がなくなっても、『わたし』には関係ないのでしょうか。

津和野高校の状況について、少し説明します。
上のグラフはそれぞれ、『津和野高校入学者内訳』『入学充足率』『町内中学生入学率』『鹿足郡の中学卒業者数推移(予定)』を表しています。

まず、右下のグラフを見てみましょう。
このグラフは、鹿足郡の中学卒業生の数を表しており、人口減少を受けて生徒数が減少していることが一目瞭然です。郡内の中学生が減るということは、そのまま津和野高校の生徒が減るということになります。

では、次に左下の図を見てみましょう。
この図は、津和野町の中学卒業者のうち津和野高校に入学する生徒の割合を示したものです。吉賀町と津和野町の中学卒業者数は同じ位なので、右下のグラフの数値の半分が津和野町の中学卒業者数の目安となり、その半分(49.3%)が津和野高校に入学しています。数にすると、平成22年度で36人。入学者の57.1%が町内出身です。この値は、決して高いとは言えないことを明記しておきます。

次に左上のグラフを見てみましょう。
このグラフは、津和野高校の入学生の内訳を示したものです。9割が県内出身、2割が益田出身ですが、益田出身者の割合は年々減少しています。また県外生が1割となっていますが、阿東を除いた県外生(全国募集)となると僅か3%にとどまります。

最後に、右上のグラフです。
このグラフは、充足率を示しています。この値が低くなればなるほど、クラス減、統廃合の対象になる可能性が高くなります。

以上が、津和野高校の生徒数に関する現状です。

グラフからわかるように、津和野高校はもう既に、『なくなる』寸前の状態になっており、すぐにでも、具体的な方策を講じないと、間に合わないという切迫した状況に追い込まれています。



廃校になり、がらんとした学校


以前書いた記事で、海士町視察について記載しました。
海士町は「町から高校がなくなること」に非常に大きな危機感を抱いて、全町を上げて、隣接2町村と協力しながら県立隠岐島前高校の魅力化に取り組んでいます。
「町から高校がなくなる」ということは、中学卒業と同時に町から若い世代が全員流出することになり、また、町に移住したいと考える人も「高校がないのなら」といって移住しなくなります。
「町から高校がなくなる」こと、すなわち、「町の人口減少に拍車がかかること」と同じ意味なのです。





私は、この課題を認識し、危機感を抱き、『何か、自分にできることはないか』という想いをもって、現在津和野高校魅力化のための取り組みを行っています。

私が行っている津和野高校魅力化のための取り組みは大きく二本立てです。
一つが『津和野高校自体の魅力づくり』、もう一つが『その魅力の対外的な発信』です。
いくら、素敵な高校になったとしても、それを発信しなければ意味がない。
いくら、メディアに露出して対外的に発信したとしても、中身がなければ意味がない。
この二つの柱はどちらか一つだけ達成されても、意味がないのです。同時に並行して行っていくことが大切です。

では、今回の取り組みについては、次の記事で。    →次の記事へ。

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