7月9日〜12日 通学合宿

こんにちはこんにちは、石川です。

さて、7月9日〜12日は通学合宿のお手伝いをしました。

通学合宿とは、小学校の4年生〜6年生の希望者を対象とし、
毎年一回行われる3泊4日の合宿です。

家から離れたところに泊まり、一日を宿泊地で過ごす、
いわゆる普通の「合宿」とは違います。

小学校で授業を受けた後に、家ではなく公民館へ帰ります。
公民館でみんなで晩ご飯を食べ、宿題をし、お風呂に入り、就寝…。
起床後朝ご飯を食べてから登校。

地域のおじちゃんやおばちゃんに協力してもらいながら、
自分のことは自分でする、みんなで生活することの楽しさや厳しさを満喫する、
みんなで協力することの大切さを学ぶ、家族や地域の大人への感謝の気持ちを持つ、
ということを目標に、津和野では今年で10回目を迎えたそうです。


(通学合宿そのものは、平成 12 年度の国庫補助事業「余裕教室を活用した地域ふれあい交流事業」の活動メニューとなったことから、各自治体で全国的に展開しているそう。)
(国立教育政策研究所社会教育実践研究センター資料より引用。
http://www.nier.go.jp/jissen/chosa/Tsugaku.pdf)


私たちは、宿題の手助けや調理の補助など、お手伝いとして参加しました。

入所式。いよいよはじまります。
しおり。なくしちゃだめよー
ご飯の準備。こぼさないように慎重に。
包丁も使います。上手!
終わってみての感想ですが、
小学生たちが自分の役割をきちんと把握し、実行できているな、と思いました。
配膳係が配膳をするのはもちろんのこと、
人手が足りなければ、「洗濯係だけど配膳もやる!」と周りを見て行動できていました。
「自分のことは自分でする」だけでなく、「まわりのことも自分ですすんでする」
というのがごく自然にできていました。
通学合宿だけでなく、道で普段すれ違っても挨拶をしてくれたりと、
津和野のこどもたちは礼儀正しいし、しっかりしている子が多いです。
津和野の保護者の方や先生、地域の方々の指導の賜物でしょうか。


また、上級生・下級生が近い距離感で話しているのが、私にとっては印象的でした。
私は横浜の全校生徒500人弱の小学校に通っていましたが、
学校のほとんどの生徒が、他学年とはなかなか顔を合わせることもなく、名前も知らないまま卒業していました。
津和野小学校の子たちは、同級生と仲がよいのはもちろんですが、
学年が異なっても名前を知っていて、自然に話しかけていました。
また、上級生が「下級生が困っているときには助けてあげたい」と目標を話しており、
全校生徒が120人と少ない人数の学校だからということもありますが、
通学合宿も一つのきっかけなのかな、と思いました。

夕食は地域の大人と一緒に。
夜の自由時間。
また、通学合宿を支えているスタッフの方や地域の方の大変さも感じた数日間でした。
子供たち30人を3泊4日で合宿をさせること自体に、
夕食はどの程度用意するのかや、どこでお風呂を借りさせるのか、誰が面倒を見るのか…念入りな準備と打ち合わせ、地域の人の参加が必要です。
子供たちの体調のチェックなど、細やかなところまで気を配らないといけません。
「地域で子供を育てる」という機運がなければなかなかできないことですね。
(ただ、お手伝いにくる地域ボランティアの方が少なかった日もあり、これからもどうやって人材を確保するかは、なかなか大変そう…)

今回通学合宿を経験した小学生が、中学生や高校生になったとき、
私たちの代わりに小学生に宿題を教えてあげたりと、何らかの形で参加できたらいいな、と思います。



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