さて、7月20日・27日には、
石川は小鷺踊り、福井・畔柳・坂和は鷺舞神事に参加させていただきました。
鷺舞に関しては次回に譲り、今回は小鷺についてお伝えします。
<小鷺踊りとはなんぞや?>
毎年鷺舞神事の前に行われ、
赤い袴に小鷺の頭をつけた津和野小学校の3年生から6年生の女の子が
本町通りや高岡通り、駅の前など、9カ所で小鷺踊りを披露します。
はじまりは1958年。当時の観光協会会長 故田中良さんの発案で始まりました。
鷺舞に花を添えるということと、
津和野にはいろいろな郷土芸能があるけれど、子供の芸能がないということで、
小鷺踊りを考えついたそう。
当時は小学生の人数も多く、踊る人が選抜されるほど。
津和野町の大人の女性に聞くと、「いまでも覚えてる」という人が多いです。
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<当日>
今回は20人の小学生が参加。
小鷺保存会が中心となって、
事前に小学生への指導や当日の子供たちのサポートを行います。
石川は20日はお手伝い、27日は踊り手として参加させてもらいました。
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スタッフ・踊り手の両方を経験させていただき、
見る側・行う側両方の立場に立つことができました。
とにかく暑いので、スタッフも子供も大変です…。
学校を出発するときは笑顔の子供も、歩くたびに表情が疲れていって。
子供がすこしでも不調を訴えたらスタッフの方々が不調の原因を探し、取り除く。
保護者の方もたくさん見に来ているのですが、
休憩時に飲み物を差し入れたり、うちわで扇いだりと、
みんなで子供たちをサポートしてました。
なんとか暑い中を乗り切って学校に帰ってきた子供たちは、
疲れた顔をしていましたが満足そうな顔。
とある2年生の子は二日間小鷺についてきて、
「来年は自分もやりたい!」と言っていました。
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いまは少子化ということもあり参加者が減っていますが、
「小鷺踊りを行うことの意義」や「達成感」を、子供なりに実感できないと、
ただ辛い思い出として残ってしまい、ますます小鷺踊りから遠ざかってしまいます。
(終わった後に「もうやりたくない」とぽつりとつぶやいていた子もいたので…)
第一期の踊り子さんたちが、いまは50代。
(親子3代で小鷺踊りを行っている子もいるのでしょうか?)
お母さんやおばあちゃんが踊った踊りを、子供も踊れるというのは、
親にとっても嬉しいし、子供にとっても嬉しいもの。
「伝統」や「歴史」というのはただ続けばいいものではなくて、
自分のルーツを感じられるきっかけになることが、大事なことだと思います。
もしできるのならば、小鷺同窓会として、(同じ衣装でなくても!)
OGが小鷺踊りを踊る機会があってもいいのかな、と思いました。
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